文・写真/ふじたのぶお
中通り商店街は全長二百五十メートルの小さな商店街。大型店のような宣伝はできないが、活動の様子をうまく伝えられれば、地域の人々は「次は何があるのだろう」と期待感をもって耳を傾けて頂けるもの。そこでホームページによる確かな情報発信に加え、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャル・ネットワーク・サービスを活用して街へ人を呼び込む昨今。むろん新聞やテレビの報道は大きな力となる。
いささか辿々しい初回の開催を経て、軽トラ新鮮組は人々の知るところとなった。里山の食材が身近に購入でき、作り手と直接対話もできる。地産地消への関心は想像していたより大きいことが分かった。PRのポイントは食材の向こう側にある文化だ。
ある時やましろの伝統料理、勘場鍋(かんばなべ)を持ち込もう、と提案があった。この猪鍋は今風にいえば岩国のジビエ料理。さらには素材を調理するママたちに呼びかける料理教室を考案。続いて商店街が案内する里山ツアーなどを企画。モノを売るばかりでなく、コトを題材にしてこそ本当の価値が生まれる。
こうした事柄を伝達するにはインターネットが最も相応しいツールとなる。お客様と相互の情報共有により臨場感を思えば、人は行動を起こすモチベーションを喚起するにちがいない。
(許可なく転載お断りします)
|