文・写真/ふじたのぶお
全国津々浦々、いまどきはマルシェ催事の花盛り。テーマも多彩でいろいろな品物やサービスが提供される時代になりました。形態も様々。蚤の市のような簡素なものから本格的なキッチンカーまで、ルールやマナーも確立されてお客も理解が進み、一つのマルシェ文化として市民権を得たようです。今後はもっと多くのイベントが開かれるでしょう。
私は商店街で生業をもって数十年が経ちます。かつての商売の形は大きく変化し、いまや地方都市の駅前商店街はどこも同じように衰退が激しく、多く課題を抱えています。インターネット、自動車社会、高齢化問題、子育ての変化だけでなく、相続、人口減、人権や教育のあり方まで急激に変わってきました。そんな消費構造が変革した中で、既存の商店が無くなるのは時代の流れ。昭和の賑わいを取り戻せとばかりに人々は鼓舞しますが、ノスタルジーだけでは生きていけないのが現代社会です。「良いねえ、懐かしいねえ」と外野から観ながら、実際のお買い物はスマホでポチッの時代。一方で「軽トラ新鮮組!」は、とても身軽で簡単に準備や片付けが可能。駅前商店街にいは公共交通が集い、多くの人がアクセスできる地の利があり、全天候型の清潔なアーケード設備もあります。こんな軽トラ市こそ、まちづくりの一助となると信じて、私はこの街の未来へ。
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