文・写真/ふじたのぶお
軽トラ市は毎月第三日曜日。定期的に開催することで認知度も上がって、いろいろな方面から問い合わせが寄せられました。新鮮野菜と地元加工食品に集中していたところ、関心の幅は広がって、里山の生活文化に至りました。やましろに伝わる神楽、郷土料理、環境や農耕地などを紹介。ときには触れたり、参加したり、岩国の里山を験することが、月々の「軽トラ新鮮組!」の中で実践されるようになりました。
例えば、親子で行くチビッコ軽トラ新鮮組では、食育ツアーを開催。実際に作物を育てている農家を訪ね、野菜が作られている自然の風景を満喫して、土まみれの収穫や調理の体験をしました。また、里山の暮らしに密接な関わりがある神楽は、軽トラ市の背景として貴重な伝統芸能。商店街の路上に簡易ステージを設置して、やましろに伝わる神楽の一部を披露してもらいました。軽トラ市に集まった多くのお客さんは、生の神楽に触れて大喜び。そして忘れてはならないのが、郷土に伝わる料理の数々。山菜料理はもちろん、昔から伝わる手造りコンニャクの白和えなど、街の食品スーパーでは見られない料理の数々を実演し、料理教室で伝える機会など。野菜を運んで来て売るだけではなく、いつのまにか「軽トラ新鮮組!」は里山と街の文化交流の場になっていました。
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