■事業趣旨
コロナ禍から遠ざかって約1年が過ぎて、日常が戻ってきた。しかしコロナ前に戻ることはなく、アフターコロナと呼ばれるように人々の暮らりぶりは大きく変化。リモート勤務、飲食スタイル、購買行動や経済活動そのものの構造変化が顕著に見られる。くわえて様々な物価上昇、極端な円安基調など、まちの在り方、まちに求められる物事が大きく変化した令和6年が始まっている。
その街の核となる商店街は、高齢化による廃業や閉店、大手FC店のリストラのほか、岩国地域では米軍再編の影響による外国人向けバーなどの出店が目立つ。一方で商店街が有する機能として、交通弱者に強い駅前立地であること、全天候型のアーケード設備、人と物が集う中心地であること等が際立つ時代となった。これらが駅前の現状分析となる。
岩国地域では、里山と呼ばれる中山間地域の存在が大きな意味を持っている。民生費比率が良くない少人口の地域だが、里山から供給される食材や暮らしのノウハウは大変貴重なもので、地産地消を確立している。例えば農協や市が推進する「ふぁむずキッチン」や商店街の軽トラ市は、地域経済を有効に活かす典型的な循環型事業として持続可能なまちづくりを推進しているもの。
今年度は、これらの前提を踏まえてアフターコロナの中で、商店街と軽トラ市にかかる需要や課題、理想を改めて検証し、再開発やリストラが行われる今後の中心市街地にあって、商店街や軽トラ市が期待される役割を見直し、整理する必要性がある。
よって「里山×商店街=まちづくり」と題した事業で、里山の文化や慣習などをピックアップし、毎月の軽トラ新鮮組!の中で紹介など行い、里山の文化・活気が中心市街地の活力向上に繋がる源であることを検証する。錦町地域で里山の活性化活動を行う「にしきりぼんマルシェ」と協力。あわせて存続が議論される錦川清流鉄道の利活用を探究し、魅力ある駅前のまちづくりを目指す。
■事業の方法
【1】月々の軽トラ新鮮組!開催の中で里山の文化を紹介する。
【2】軽トラ新鮮組!新聞を発行(不定期)し、喧伝すると共に事業実績を記録する。
【3】毎月のPR:イベント開催日を周知させるための広告を行う。
【4】「にしきりぼんマルシェ」と連携したイベント:簡易神楽の演舞や模擬縁日、料理教室や体験。
【5】「にしきりぼんマルシェ」と連携した映像コンテンツによる里山と商店街の交流をPR。
【6】錦川清流鉄道とのコラボレーションによる利用存続の推進。
※この事業は山口県商店街振興組合連合会の支援を受け、令和6年度小規模事業者応援キャンペーン事業として岩国市中通商店街振興組合が主催しています。
|